ボブ・ボルマン[著]
長尾慎太郎[監修]
井田京子[訳]
プライスアクションの原則は、(中略) 実はすべてテクニカルチャートに繰り返し出てくるいくつかの初歩的な概念が基になっている。この中核をなす原則は次のことに関連している。
ダブルの圧力
支持線と抵抗線
ダマシのブレーク、ティーズブレイク、適切なブレイク
ダマシの高値と安値
プルバック(押しと戻り)の反転
天井への試し
切りの良い数字の効果
プライスアクションの基本原則を第1部では概念的に説明し、第2部では2012年3月~8月のEURUSDのチャートを用いてプライスアクションの実例を解説した書籍。
目次
第1部 実践的な分析
- 第1章 トレードするとき、勉強するとき
- 第2章 プライスアクションの原則ー理論
- 第3章 プライスアクションの原則ー実践編
- 第4章 注文と目標値と損切り
- 第5章 トレードのセットアップ
- 第6章 手動による手仕舞い
- 第7章 トレードを見送るときと、失敗ブレイクからのトレード
- 第8章 第1部のまとめ
第2部 評価と管理
- 第9章 連続した日中チャート
- 第10章 トレードサイズー複利で増やす
- 第11章 ボラティリティが低いときのトレード
- 第12章 最後に
ここでは、「第5章 トレードのセットアップ」から一部を紹介したい。
仕掛けと手仕舞いの厳格なルールを順守すれば、感情に振り回されることもなくなると私は確信している。
第4章 注文と目標値と損切り より
その厳格なルールとは実に単純で、
仕掛けるときは、手動で成り行き注文を出す。そして、執行されたらブラケット注文が自動的に有効になり、利益が出ても損失が出ても、あらかじめ設定した水準で手仕舞うことである。
第4章 注文と目標値と損切り より
つまり、あらかじめ2つの指値(目標価格と損切価格)を用意し、注文と同時に両方を有効にし、あとは放置する、というトレード方法ということになる。
ユーロ/ドルの5分足チャートを使い、次の第5章で説明するトレード手法を使った場合に勧めたい標準的なブラケットの設定を書いておく。目標値のほうは仕掛けから20ピップス離し、損切は10ピップス離すのである。
第4章 注文と目標値と損切り より
単純明快。リスクリワード1:2のトレードということだ。
このリスクリワードは1:2になる。言い換えれば、1回目標値に達するたびに2回損切りに遭うペースならば、結果はトントンになる。勝ちトレードと負けトレードの数が同じならば、非常に有望な展開になると思えばさらに励みになるはずだ。
第4章 注文と目標値と損切り より