デイトレード

オリバー・ベレス 著

グレッグ・カプラ 著

林 康史 監訳

藤野隆太 訳

最高のトレーダーは、ミニマリストである。彼らは、安定的に機能する2つか3つの手法に気づき、そして、それを繰り返し使用するのである。反復には価値がある。

第1章 トレーディングの勝者への誘い より

明日も頑張るぞ!と思わせてくれる活力みなぎる著作。

目次

  • 第1章 トレーディングの勝者への誘い
  • 第2章 優れたトレーダーへの精神修行
  • 第3章 「逆境」と「損失」
  • 第4章 真の勝者を目指すトレーニング
  • 第5章 トレーディングにおける7つの大罪
  • 第6章 熟練トレーダーへの道
  • 第7章 究極のトレーダーの秘密
  • 第8章 10の教訓
  • 第9章 究極のトレーダーからの最後の言葉

デイトレード

マーケットで勝ち続けるための発想術

ここでは「第6章 熟練トレーダーへの道」から一部紹介したい。

「誰が取引の相手方なのだろうか」と自問することなく、取引を行ってはならない。この質問は、自分の取引の反対サイドには、常に敵がいることを自覚させるものである。トレーディングを成功させるためには、まず誰が反対サイドにいるのかを知り、それから彼らよりもうまくやることを学ばなければならない。

第6章 熟練トレーダーへの道 「第2法則 敵を知る」より

この問いは大変重要である。ふとすると、取引相手の特定すらないままにうかつにトレードを仕掛けてしまいがちである。毎トレードにおいて「取引相手は誰なのか?」を特定することは勝率を向上させることに大きく寄与することは間違いない。

10カ月経って、最後に残された失敗に取り組んでいる時に、それまでの7カ月間、何の意識もないままトレーディングで利益を上げていたことに気がついた。私は失敗を排除することに集中しきっており、利益を上げていることにはまったく気づかなかった。まさに勝利は自然についてくるものだということの証ではなかろうか。

第6章 熟練トレーダーへの道 「第7の法則ートレーディング日誌をつける」より

著者は、トレーダー活動の中で最も価値のあることのひとつとして、トレーディングにおける失敗を日誌に記録することを上げている。

そして、それらの失敗をカテゴリ分けし、主要なものからひとつひとつ潰していくことに専念するうちに、引用に挙げたような利益を上げている自分に気がついた、ということである。

「失敗から学ぶ」人生もトレードもこれに尽きる。

デイトレード

マーケットで勝ち続けるための発想術